こども×おとな=未来

理事長あいさつ

特定非営利活動法人こどもNPOは2001年より子どもの社会参画を推進し、子どもたちと共に持続可能な社会をつくるために活動してきました。私たちの組織の基盤には、国連『子どもの権利条約』があり、その理念に基づいて様々な事業を展開しています。子どもの権利は生きる権利・育つ権利・守られる権利・参加する権利の4つに大別されますが、私たちが特に大切にしているのは参加する権利です。権利とは誰もが当たり前に持っており必ず保障されなくてはならないものですが、日本の子どもたちの参加する権利は十分に保障されているとは言えません。子どもたちが自らの意見を発信したり、グループを作って活動することは権利でありながらも、その権利を保障することの重要性はまだあまり認識されていないのが現状です。私たちは子どもたちの主体的な活動を支援することで、ないがしろにされがちな子どもの権利を保障していきたいのです。
また、子どもの社会参画を推進することは、子どもたちの主体性を伸ばし自己尊重感を高めることにつながります。残念ながら日本の子どもたちの自己尊重感は諸外国の子どもたちに比べて低く、また年齢が上がるごとに低くなっていく傾向にあります。自己尊重感が育たないと対人関係に苦手意識を持ちやすくなったり、何でもすぐにあきらめてしまったりと、その後の人生に大きな影響を及ぼします。子どもたちが自分の暮らす社会に関わり、その中で意見表明をしたり自分の役割を果たすことによって、「自分にもできることがある。自分は価値のある人間なのだ。」という感覚を持つようになります。 さらに、子どもの社会参画は持続可能な社会をつくる上で不可欠な要素です。現在私たちが暮らす社会はほとんどおとなの手によってつくられたものですが、社会の構成員はおとなだけではないはずです。より良い社会を構築しようと考えるならば、私たちの社会を構成する多様な人たちの声に耳を傾け、相互の関わりの中で持続可能な社会をつくる手立てを模索していくべきです。現在、私たちの社会には人権・環境・平和など様々な課題が山積しています。現状でこれらの課題が何ら解決されていない現状を見ると、おとなだけで解決しようとすることに既に無理があるのではないでしょうか。未来を生きるのは子どもたち自身です。「子どもたちのために」ではなく「子どもたちと一緒に」、こどもNPOは子どもの社会参画を促進し、持続可能な社会を各事業拠点を通して地域から実現させていきます。

    特定非営利活動法人 こどもNPO  理事長 滝 栄一